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本(和書) > マイティ・ハート―新聞記者ダニエル・パールの勇気ある生と死 のレビュー・価格情報

マイティ・ハート―新聞記者ダニエル・パールの勇気ある生と死

マイティ・ハート―新聞記者ダニエル・パールの勇気ある生と死

単行本
マリアンヌ パール
潮出版社
価格:¥ 1,680
平均評価:評価:5.0
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「マイティ・ハート―新聞記者ダニエル・パールの勇気ある生と死」購入者のレビュー・評価

  ダニーとマリアンヌの“強靱な心”---国籍も思想信条も違う多くの人への感謝に溢れたこの本(評価:評価:5
フランスを代表するオピニオン・リーダーである、ベルナール=アンリ・レヴィはその著書「誰がダニエル・パールを殺したか?」で次のように述べている。
『私は断言する。真のブラックホールは、イスラマバードとカタリのあいだにこそ存在する。
それに比べればサダム・フセインのバグダッドなど、時代遅れの兵器の掃きだめでしかない。
イスラマバードとカラチにはこの世の終末のにおいが漂っている。
そして、それこそが、ダニーが嗅ぎとってしまったものだ』

---マリアンヌの最愛の夫で優秀なジャーナリストであったダニエルは、
この場所でテロリストによって誘拐され、
鋭利なナイフで首を切断されるところまでビデオに納められて殺された。

彼女のこの本は、優秀なジャーナリストでなければ書けない客観性と緻密な文章で綴られている。

夫の死が疑いないものになったとき、「できる限りのことをした」彼女は“生か死か”の選択を迫られる。
しかし、兄・サッチとの話し合いの中で彼女は、
「これは生きるか死ぬかではなく、勝つか負けるかの問題であり、
生き続けるということはどっちつかずということはあり得ない」ことを理解する。

ダニーの殺害後、彼女はCNNに出演する。サッチは後日このときの彼女のことをこう述べた。
「(ダニーは死んでいないという)言葉は、あれほどの苦痛にもかかわらず、
打ちのめされることを完全に拒否した彼女の叫びだったのです
---『負けたのは、あなたたちです!あなたたちは彼の命を奪ったけど、
彼の魂を奪うことは一瞬たりともできなかったのです。
なぜなら、彼の魂は私の中でいきているのですから』と。
そのとき私は妹はついに世界を変えるために全身全霊を捧げている人たちのひとりになったのだ、と思いました」

“強靱な心”---それはマリアンヌ自身の心だ。
憎しみや恐怖に支配されず、人間の威厳とヒューマニズムの道を歩み出した一人の女性に最大の尊敬と賞賛を贈りたい。
この評価・レビューへの支持:投票総数 16件中 15票の支持
 
  二人の愛の深さに感動 (評価:評価:5
私はちょうど結婚を目前にした時期にこの本を読み、大きな感銘を受けました。マリアンヌとダニエルの結婚の誓いは素晴らしく、お互いへの揺らぎない信頼と愛の深さを感じました。だからこそ、テロリストに拉致されてからの二人の心境を思いやると胸がえぐられるように辛かったです。
事件そのものは無惨な結果となりましたが、二人の信念と愛情はアダムという新しい命に受け継がれました。テロリストの狙いに屈することなく、国境や宗教を超えた友情を育み続けるマリアンヌや友人たちの姿勢にも勇気をもらいました。
映画化の最新情報です。マリアンヌはアンジェリーナ・ジョリーが演じます。ブラッド・ピットは製作側ですので出演はしないようです。現在インドで撮影中で、2007年には全米で公開される予定です。日本で公開されたら必ず映画館に観にいきたいと思います!
この評価・レビューへの支持:投票総数 6件中 5票の支持
 
  みぶるいする読後感(評価:評価:5
マリアンヌさんは、本当に勇気ある女性だ。彼女自身のお兄さんも含め彼女の周りでサポートする関係者ひとりひとりが、息を飲むほどの絶妙なコンビネーションで、素晴らしいと言っては亡くなったご主人に不謹慎かもしれないが、素晴らしい人生のドキュメンタリードラマ。ふたりは来世も強い絆でまた人生を共にするだろう。もう既に出逢っているかも…?。
ブラッド・ピットとジェニファー・アニストンの会社が映画化権を取得したらしいが、映画化されたらロードショーには是非行きたい。でも、ふたりは離婚してしまったのでブラピが主役としたら相手役が誰になるか興味が涌くところだ。
この評価・レビューへの支持:投票総数 11件中 9票の支持
 
  テロにもマスコミの露悪趣味にも負けないジャーナリスト(評価:評価:5
 2002年1月、9・11後の混乱が続くパキスタンで取材中だったダニエル・パール氏(当時38歳)が何者かに誘拐され、1ヶ月後に無残にも斬首される様子を撮影したビデオが送られてきました。
 著者マリアンヌ・パールは、夫と同じく世界各国を飛び回って取材する行動派のジャーナリストでした。
 本書は、この誘拐事件の捜査に携わった強い心を持つ人たち(マイティ・ハート)の行動記録であり、パール夫妻のジャーナリストとしての信念を伝えるメモワールです。

 ダニエルとマリアンヌは、取材中に様々な憎しみに出会いましたが、二人は、そんな憎しみに負けることを拒否します。特定の教義から自由でありたいとするダニエルでしたが、テロリスト達はダニエルがユダヤ人だということを理由に「イスラエルのスパイ」と断定し、最終的に殺害しました。
 妊娠中だった彼女の「悲嘆にくれる様子」を取材したがるマスコミに対し、彼女は毅然とした態度で接します。
 好奇心丸出しで「あなたは(惨殺の)ビデオをご覧になりましたか?」というCNNの有名キャスターに「あなたは本当に無礼な方ですね」と言い返し、マリアンヌはテロリストたちに向かって宣言します。
  「負けたのは、あなたたちです! あなたたちは彼の命を奪ったけれど、
   彼の魂を奪うことは一瞬たりともできなかったのです。なぜなら彼の
   魂は私のなかで生きているのですから」

 著者は夫ダニエルのジャーナリストとしての信念と行動を明らかにするために本書を書きました。
 事件の謎を追うストーリーの展開は(不謹慎かもしれませんが)良質のサスペンス小説のような緊迫感があります。読む前から悲劇的な結末を知っていても目を離すことができません。15カ国語に翻訳され、映画化も決定しました。訳者によれば、ブラッド・ピットとジェニファー・アニストンの競演の可能性が高い、とのこと。

この評価・レビューへの支持:投票総数 12件中 10票の支持
 
  事実は小説より・・・(評価:評価:5
冒頭から事件についてあまりにも淡々と、そして克明に記録された内容です。現実の話なのですがリアルさが感じられない、でもそれが最後になるとその理由がすべて明らかになります。真実の記録であるだけでなく、著者の強い心とテロとの戦いの決意の表れだということを。そして何よりも著者の息子へ宛てた記録であることを。私達はそれを光栄にも拝見することができたということだ。
最後の方で、たくさんのページを割いて全世界から著者へ送られた手紙やEメールの一部を紹介している、ここで初めて私は涙を流し、それを止めることができずにいた。
この評価・レビューへの支持:投票総数 20件中 18票の支持