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本(和書) > 竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫) のレビュー・価格情報

竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)

竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)

文庫
司馬 遼太郎
文藝春秋
価格:¥ 620
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「竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)」購入者のレビュー・評価

  自分の中では、最高の本でした!(評価:評価:5
現代人は、活字離れがめだっているという話を良く聞きます・・・。僕個人的には、そういう風潮に対しては、「そうかぁ・・仕方ないなぁ・・・。」位にしか感じませんが、ただ!!
この作品だけは、「絶対」がつく位読んで欲しいです。  できれば十代のうちに! 
他の本は、読まなくても、「竜馬がゆく」だけは、読んで欲しい・・・! 僕にとっての永遠の青春がここにあります。 さぁ!あなたも、竜馬と一緒に、幕末を旅してみようじゃないですか!!
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  人の顔が見える歴史(評価:評価:5
 説明の必要がない 司馬遼太郎の最高傑作の一つだ。人気という点では「坂の上の雲」と双壁というところだと思う。

 本書は青春文学である。実際 主人公の坂本龍馬だけではなく 彼の周りに現れる登場人物はみんな若い。若者が 江戸時代の終わりという「時代の老年」の中で 思う存分暴れ回り その多くが若くして死にながら 明治という新しい時代を開いていく話だ。龍馬自身も最後は凶刃に掛かって 死んでいくわけだが 本書の底を流れる「明るさ」は 主人公の死を描いていても失われていない。本書を読んで「元気になる」という感想は多いのも そんな明るさにあると思う。

 振りかえって21世紀の現在、そのような「明るさ」は一体どこにあるのだろうか?資源問題、格差問題、暴走するマネーゲームという「時代の激動」はあるが そこに人の顔が見えない気もしてならない。見えるとしても のっぺりした無表情で無国籍な顔ではないだろうか。そういう時代に 本書を読むと 人の顔が生き生きと見えてくる感じも受ける。それは本書が小説であるからだけではないような気がしてならない。

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  もし自分がその時代に生きていたら・・・(評価:評価:4
恥ずかしながら明治維新のことを良く知らなかった私は、この本を読んで坂本竜馬に感動したのはもちろんですが、それ以上に幕末〜維新史に興味を持つようになりました。「歴史小説を読んで歴史を勉強した気になるな」とよく言われます。史実ではなくて、小説に過ぎないと。しかし、その時代の文化、通念、人々の心を容易に想像できるので、歴史に馴染みの薄い理系人間にはぴったりでした。

その時代に生きた若者たち。竜馬が活躍する以前に多くの若者が志半ばで命を落としていきます。彼らは、志のために自らの一つしかない命を賭けながら、結末を知ることすらできなかったのです。明治になり、生き残った人たちは政治や経済の舞台で光を浴び、竜馬を含めて幕末に没した志士たちは、しだいに忘れられていったそうです。幕末の志士が再び人々に思い出されるようになったのは、ずっと後になってからのこと。

竜馬ばかりでなく、その時代に生きて、そして死んでいった若者それぞれの心を、いったいどんなだったろうと想像せずにはいられません。そして、もし自分がその時代に生きていたとしたら、何を考えて、どんな思いで、どう行動をしていたかと思うのです。果たして命を賭けるほどの志を持てただろうかと。竜馬の卓抜から多くを感じる以外にも、この時代の描写から自分を見つめ直す良いきっかけを与えてくれる本です。

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  地形はそこに住む人間の個性を大きく左右する(評価:評価:5
司馬遼太郎氏は、作品を書く前に膨大に地理的なものを知らべ歩き、独自の感性に従って、登場人物の思いを作品に注ぎ込むことをします。
例えば、氏は、当時の勢力状況や資料などを踏まえた上で、それに+αとして、その街なり景色なりを必ず見る。
その時その武者はどう感じたのか?
氏の頭の中には鮮明に思い描かれている様子が、丹念な表現力によって作品化されている。

現代は没個性が叫ばれていますが、交通手段が発達したことにより、移動が早すぎて風景を楽しむゆったりとした時間がないのでしょう。
風景を体感する充分な時間がなく自分の足で直接地形を踏むことがないため、心に残らないのでしょう。
また誰でもどこにでもいける時代になった便利さと引き換えに、日本人がみな同じようなサイズになってしまった一因がここにあるのではないでしょうか?
例え話としては、海が見えるところで生活してた者は、好奇心旺盛でおおらかな心を持ち、山で育った者はその山を見ることによって、繊細さや逞しさを養っていたというような。
勿論、湾や山の形は一つとして同じものはないはずです。
同じ地方に住むものはアイデンティティを一部共有していたのではないでしょうか?
その人が体感した風景一つ一つすべてがその個性を大きく左右していると感じられて仕方がありません。

この作品は、その後ほとんどの司馬遼太郎作品を読むことになる原因を作った、私が最初に出会った氏の傑作です。
ここでも、会津藩士、土佐藩士、長州藩士、薩摩藩士などの強烈な個性の激突があります。

そして、人物一人一人に感銘を受けて、
俺はこの中で言うと誰だろう?
誰を模範とすべきか?
読み進むうちにその答えは、私はやはり、竜馬になりたいというものでした。
しかし、最後のページを読み終えた瞬間の感想は10数年を経た今でも忘れていません。
それは
「この男にはいつまでたってもかなわない」
というものでした。
若い当時の自分に、痛烈な向上心を植え付ける経験となったのです。

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  竜馬どの(評価:評価:5
1巻では、竜馬はまだ20歳頃。剣術に明け暮れている時期である。とはいえ、その頃から幕末の風雲を駆け巡るべく多くの出会いに恵まれている。竜馬の大物っぷりがふんだんに描かれ、今後の活躍が仄めかされている。

理に合わぬことはせぬという桂小五郎は竜馬についてこう語っている。
「口から出る言葉の一つ一つが人の意表をつくのだが、そのくせ、どの言葉も詭弁のようにみえて浮き草では決してない。人をわなにかける言葉ではないのである。自分の腹の中でちゃんとぬくもりのできた言葉だから、その言葉一つ一つが確信の入った重みがある。だまって聞いていると、その言葉の群れが、耳から心にこころよいすわりで一つ一つ座ってゆくのである。」

この竜馬の性質は、竜馬が多くの人を巻き込み時代を変えていくことに成功した大きな要素の一つだろう。
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