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本(和書) > のぼうの城 のレビュー・価格情報

のぼうの城

のぼうの城

単行本
和田 竜
小学館
価格:¥ 1,575
平均評価:評価:4.0
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「のぼうの城」購入者のレビュー・評価

  戦国時代の百姓の心意気(評価:評価:4
戦国時代の愚鈍な城代が、癖の強い武将たちを束ねるというよりは「繋いで」石田三成が率いる烏合の衆ともいえる大軍相手に戦いを挑んで一矢報いた、という史実に基づいた痛快小説。
武将よりもこの小説で大事な役割を果たすのは「百姓」である。無名な存在であっても素朴で正直な彼らの、城代や仲間に対する思いが、政治の大きな力や思惑を吹き飛ばしストーリーを読者が「そうあってほしい」と思うような方向に導いてくれるところに、この小説のどこか心を和ませるような読後感に通じるのではないだろうか。
「そこまで説明しなくても行間で分かる」と思うような感情の描写がいくつか目につき気になったが、他の著作も読んでみようかと思っている。
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  視点の当て方(評価:評価:4
石田三成は知っていても、成田長親なんて知らなかった。そんな二人が対等に描かれ、最後には長親のほうが人間的に大きくさえ思わせる描き振りだ。
史実は知っていても、損増力が伴わなければ、これほど生き生きとした姿を描くことはできない。
恐るべき作家がまた一人登場したのだと思う。
この評価・レビューへの支持:投票総数 2件中 2票の支持
 
  もうちょっと長くてもよかったか....(評価:評価:4
前半は登場人物のキャラクターの位置づけのみでストーリーは進まず少々退屈だが、籠城が決まったあたりから一気に面白くなる。どの程度史実に忠実なのかはよくわからないが娯楽性にこだわった書き味はいい。さあ次はどんな戦いを仕掛けるのか??とワクワクしていると、はや残りページわずか。何やもう終わりかいな、という食い足りなさは感じた。

面白い話は短ければ物足りない。
長くすればスピード感が失われてダレる。

こういう想いは読者のわがままと言われればそれまでだ。しかし作者がいつかこのわがままをかなえてくれるような大作を書いてくれるような予感がする。今後の作品に大いに期待したい。

この評価・レビューへの支持:投票総数 1件中 1票の支持
 
  エンターテイメントとしての時代小説(評価:評価:5
だから戦術や歴史的な考えとかは
取っ払って読んだほうがいい。
のぼうの城は歴史小説って読んでみたいけど難しそうだし…という
初心者向けなんだと思う。
個人的に北条家が好きで読んだんだけど
北条全然出てこないのねwwwでも全然腹が立たない。
とても素敵な本だと思う。
この評価・レビューへの支持:投票総数 2件中 2票の支持
 
  痛快! 歴史小説(評価:評価:4
歴史小説家の新鋭
和田竜。
なかなかではないですか!
なにやらサラリーマンとの兼業らしい。
経歴は・・・早稲田大学政治経済学部卒。
2003年に、本作と同内容の「忍ぶの城」で、脚本界の大きな新人賞である「第29回城戸賞」を受賞。
小説は本作がデビュー作とのことであります。
司馬遼太郎ほどではないにしても、古本屋で資料をあさり、
関連資料を集めまくって、書いているとか。
司馬遼太郎はジャーナリスティックなにおいがぷんぷんの文章ですが、
(もともと記者だからネ)
この人は、エンターテイメント性が高いのが特徴でしょうか。
もちろん、純粋に歴史ものとしても申し分なく楽しめます。
よく資料も調べてますからね。

内容は・・
天下統一ちょい手前の秀吉の時代に、秀吉の臣下、石田三成が忍城(おすじょう)を攻めるお話。その忍城の城代が、この小説の主役、「のぼう様」(本名:成田長親)。のぼうとは、お察しのとおり「でくのぼう」の略。しか〜し、この、のぼう様には妙な人徳あり。なんの特技もなく、不器用で、一見「うつけ」なのですが、みなから好かれてしまうのです。この、のぼう様を中心に、痛快な戦が幕を開ける・・・。

『成田記』に基づいて、作者が書いているので、
あながちすべてがフィクションでもないのが、
またわくわくさせてくれ、一気に読んでしまいました。




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